「初心に還って、新たなスタートを」 社会福祉法人 長尾福祉会 理事長 荒川 佳紀 月日の経つ速さは、自らの年齢と比例するように感じるこの頃です。 理事長という難しい職に就いて、一年と三ヶ月が経ちました。その間、職員の皆さんとの相互信頼とチームワーク、そして利用者と幼児たちの明るさや元気さに励まされ、円滑に事業がそれぞれ進んでいます。 新しい事業としては、昨年四月に「Forte(フォルテ)」という昼食・カフェ店が川崎市殿町のキングスカイフロント」という生命と科学の最先端研究施設二棟設置(全研究施設の完成はまだ先)した中に開所しました。また、今年五月には、市立田島支援学校高等部の中に、「あんてろーぷ田島」というベーカリー・カフェが開店しました。ここでは教育と福祉が連携して就労実習の場として、また近隣の皆様との触れ合いの場としても活用して頂きたく思います。どちらもセルプきたかせの分場となります。 この二つの事業開設までの間、市からの要望ややり取りがありましたが、無事に開所に漕ぎ着けられたのはとても嬉しい事でした。まだまだ二つの事業とも利用者を増やす事など、今後の課題もありますが、早期に解決するよう努力していきます。 この一年で私なりに考えた結論は、組織は信頼と細かな相談が無ければ良い効果は期待できない、ということです。不信やいい加減な対応では物事は進まない。どの仕事でもそうでしょうが、常に反省と改善を心がけるようでなければ良い結果は生まれない、と考えています。創設十五年を経て、改めて新しいスタートを大いなる気概を持って邁進していきましょう。 |